Remains Aki Miyajima

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七十年の孤独
 七十年の孤独
「七十年の孤独

戦後短歌からの問い」

著者:川野里子

発行:書肆侃侃房

カバー銅版画:寺澤智恵子


今夏に私が装幀した本、2冊目。


カバー、表紙、扉には寺澤智恵子さんの

銅版画「モラトリアムタワー」を使用。

戦後の廃墟から今へ・・・

帯コピーにもタイトルにも

この寺澤作品は合っていると思います。


魅力ある銅版画作家の友人の協力で、

装幀の仕事ができるのはありがたいです。

| aki-remains | 16:01 | 蔵書票と本 |
フェノミナ
 phenomena

2015.9/14(月)〜30(水)

「+bシネマアートインフェルノ」

会場:Naturai Cafe +b

兵庫県尼崎市塚口町1-17-1-1F

13:00〜24:00/日曜休


近藤宗臣さん企画のホラー映画の

オマージュアート展に出品します。


私はダリオ・アルジェント監督の

「フェノミナ」を描きました。

中学生の時から大好きな映画です。

昆虫と交信する夢遊病の主人公、

モンキーの活躍もあったり、

私にはぴったりの題材なのです。

小さな蔵書票に仕上げました。

| aki-remains | 01:45 | 蔵書票と本 |
長崎被爆から70年
 このかなしき空は
「このかなしき空は底ぬけの青

消せない家族の記憶1945.8.9」

著者:平田周

発行:書肆侃侃房

カバー銅版画:重藤裕子


私が初めて装幀をした本ができました。

長崎被爆家族の物語。


カバー、表紙、扉には重藤裕子さんの

銅版画「彼の音」を使用。

あらたに蜻蛉のワンカット銅版画も

描いてもらいました。

空色の色指定は決まっていたので

レイアウトを考えるのが今回の仕事。

被爆というテーマの重さプラス

家族の優しさが出せればと思いました。


今日は長崎70年目の祈りの日、

戦争の記憶が未来に継承されますように。

| aki-remains | 11:51 | 蔵書票と本 |
レイミア
 レイミア
今年1番のメインテーマ、
キーツのレイミア(蛇女)の蔵書票が完成しました。

夏目漱石と夢野久作を行ったり来たりするなか、
心のセンターでキーツがバランスとなっていました。

蔵書票に描いたのは破滅覚悟で婚礼に挑むレイミア。
読む人それぞれにレイミア像は違うでしょうが、
私と心を重ねたレイミアは強いのです。
こうなったらもう世界と心中してしまうくらいの
やけっぱちの全力で荘厳な婚礼式場を造り上げ、
最後は恋人を死の道連れにしたレイミアは強く、
運命に負けていません。

新作レイミアは特別版が4色刷り、通常版が2色刷り、
ピンクの蛇柄風の箱に収めて、票主さんのもとへ嫁ぎました。
11/25〜12/1 銀座・地球堂ギャラリーで開催の
「第15回銅夢版画展」にて初展示します。
| aki-remains | 01:59 | 蔵書票と本 |
ミランダさんの本
 ミランダ本
ポルトガルのA.M.da MOTA MIRANDA氏が
手がけている「CONTEMPORARY INTERNATIONAL
EX-LIBRIS ARTISTS」の第17巻が完成!
17カ国24名の国際蔵書票アーティスト豪華本、
この巻の日本人は私が選ばれました。

写真と略歴、インタビュー、蔵書票全作リスト、
6作品の解説付き原寸カラー図版が1人8ページに収録。
私の作品は表紙にも使われています。

インタビューでは自分史を振り返りました。
生まれた三ノ輪の下町紹介から始まり、家族のこと、
育った名古屋、油絵と挫折、剣道部、映像を学んだ時代、
銅版画との出会い、蔵書票と国際交流、漱石と八雲、
根性描き、テーマについて、私と銅版画とは・・・
日本代表として世界に恥じない内容にしましょうと、
インタビュアーと翻訳を引き受けて下さった
英語堪能で人生経験豊富なお二方の協力のおかげです。
インタビューを通して、私は何者で何処からきたのか、
自分でもはじめて気づく発見と感動がありました。

今回は女性アーティスト特集のため、別タイトルで
「WOMEN ARTISTS IN THE WORLD of EX-LIBRIS」
鮮やかなピンクの表紙バージョンも制作されました。
どちらも限定本のため一般販売はありません。
本は何かの展覧会の時に展示したいと思います。

Mota-san, Obrigada ! Arigato !
| aki-remains | 02:03 | 蔵書票と本 |
ブライト・スター
 ブライト・スター
「レイミア」の制作はじっくりと進めています。
ジョン・キーツともっと心を重ねるために
彼の他の詩や書簡を少しずつ読んでいます。
その中から「ブライト・スター」を
写経のような気持ちで銅版に刻みました。

ブライト・スターは恋人ファニー・ブローンに
贈ったとされる恋の詩の一篇。
北極星のようでありたいという壮大な想いから、
いや、ただズット彼女の側で目覚めていたい、
・・・切実な願いを感じます。
後に彼女と離れたまま異国で死ぬ運命を
予感していたかのようで、胸が潰れます。

新作「ブライト・スター」は4/2〜7に
レーヴ・デュ・プランタン展に出品します。
| aki-remains | 12:53 | 蔵書票と本 |
蛇女
 蛇女
今年制作する蔵書票の1つ目のテーマは
ジョン・キーツの物語詩「レイミア」。
ご依頼の票主はレイミア プレスさんです。

レイミア(蛇女)は尊敬する美術家が過去に
描いています、そのイメージをまずクリアして、
自分だけのレイミアを見つけなくては・・・、
そうして、課題本をお借りして半年が過ぎました。
偶然にも今年は巳年です。

蛇女の話は古今東西多種ありますが、
キーツの蛇女は人間の男性と婚礼をする悲劇。
レイミアは魔性の女なのか、愚かな善女なのか?

幻の宮殿で2人だけの甘い時間、
レイミアは破滅を覚悟で婚礼式を承諾し、
その死は恋人を道連れにしてしまう。

ジョン・キーツは英国ロマン主義の詩人、
婚約者と結婚できないまま25歳で他界。

もしも願いが叶うなら、一時でも好きな人と
幸福な時を過ごせるのなら、この命を捧げます、
キーツはそんな刹那の願いをしてしまうような
恋に生きる夢想家だったのだと、私は想うのです。
私の一番の願いも、叶わないまま終わりました。
その叶わなかった願いのために、描きたい。

私の中の蛇が、レイミアにシンクロしはじめました。
| aki-remains | 15:58 | 蔵書票と本 |
幸福な王子
 幸福な王子
素敵なクリスマスプレゼントが届きました。

オスカー・ワイルドの名作「幸福な王子」
英国の手造り本です。

緑の革表紙に金箔押しの装飾、
天・地・小口にも金箔(三方金)、
丸窓の中にはおそらく天国での王子とツバメ、
なんて美しい本!!!
ワイルドへの愛と敬意を感じます。

子供の頃に自然に暗唱した、
王子とツバメの会話を英語原文で読んでみると、
その今も心に深く残る日本語のフレーズが
とっても素敵な訳であったこともわかりました。

ワイルドは私に、愛の尊さだけでなく、
”恋は残酷”である事を教えてくれた一人です。
この本には「幸福な王子」の他に5つの短編、
私の愛する「ナイチンゲールとばらの花」
も収録されています。全て挿画付きです。

このような美しい本ために
蔵書票という芸術が生まれたのでしょう。
私の書票もこのような本に貼ってもらえるよう
制作しなくては。やる気が上がりました。

白髭のサンタさん、ありがとう!
| aki-remains | 12:01 | 蔵書票と本 |